浴槽に使われる6つの素材
浴槽に使われる素材(材質)は大きく分けると6つです。ここでは、それぞれの特徴を説明していきます。
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
浴槽の素材としては一般的なもので、柔らかく温かみのある樹脂素材です。耐久性や耐衝撃性、保温性もあり、軽量なのが特徴です。
汚れがつきやすいという面もありますが、最近では材質などの改良も進み、性能やデザイン性を高めた製品もみられる様になりました。
ホーロー
ホーローには鋳物ホーローと鋼板ホーローの二種類があり、輸入品の浴槽にもみられる素材です。ホーロー層の仕上げはガラス質の為、肌触りは滑らかで美しい色合いや光沢なのが特徴です。
お手入れは簡単ですが、表面のガラス質にキズがつくと、そこから本体が錆びてしまう事もある為、早めのメンテナンスが必要です。また、重量のある鋳物ホーローは、階上の浴室に設置する場合など、構造躯体の強度を高める事が必要になる場合もあります。
ステンレス
ステンレスは耐久性、耐熱性や保温性も良く、値段も手ごろです。キズや錆びに強く、お手入れも楽なのが特徴です。保温性能は、裏面の保温材によって高められています。表面の手触りや温度が不快と感じる場合もありますが、金属特有の肌触りを抑えた製品もでています。
人工大理石
人工大理石は天然大理石のような温かみがあり、色柄などのバリエーションが豊富です。また、耐水性や耐汚性に優れ、表面が滑らかなので汚れも落ちやすく、簡単にお手入れができます。樹脂が原材料の場合、大きくアクリル系とポリエステル系に分類されます。
アクリル系…透明感や光沢があり、衝撃性や耐熱性に優れているのが特徴です。ポリエステル系…アクリル系より性能や風合いなどが若干劣りますが、比較的安価なものが多くみられます。
木製
木製は木質独特の温かみや香りが魅力的です。材質としては、ヒノキやヒバ、サワラなどが用いられますが、大きさはもちろん、樹種によって価格に差が出てしまいます。
保温性、耐衝撃性や耐熱性にも優れており、最近では特殊な処理加工によって、腐りにくく、お手入れも簡単な製品もみられる様になりました。
タイル
タイルは形状を自由に選び、オリジナルの浴槽を造る事が出来るデザイン性が特徴です。しかし、冬場は冷たく、目地のお手入れが大変という点が欠点としてあります。