塗装業者について
外壁塗装を行う業者は非常にたくさんありますが、どの業者にすればいいのか、判断に困ってしまいます。
しかし、住宅の現在の外壁の状況に合った工事を、適正価格で施工するのが良い塗装業者の理由のうちの一つです。その良い業者を探すことが、まずは外壁塗装工事の第一歩となります。
その他の理由の一つとして、塗装技能士などの合格証書などの資格や許可証を取得しているかどうかも判断材料になります。特に塗装技能士は、取得するまでに期間がかかるので、長期間塗装業に携わっていることが分かります。塗装業にもある資格や許可証は他にもたくさんあります。
塗装業にもある資格や許可証
■塗装技能士
塗装業を始める際に、実は資格も許可も必要はありません。塗料と道具が一式あれば、塗装業者を名乗ることが可能です。素人では塗装の質に関しては低品質か高品質なのか分かりません。
そのような塗装業の中には、塗装技能士という資格があります。中でも一級塗装技能士は国家資格で、受ければ誰でも受かるという資格ではありません。
一級塗装技能士の試験を受けるためには、実務経験が7年間必要です。二級塗装技能士を持っている場合でも、そこから更に2年間の実務経験が必要になります。資格が不要な塗装業において、あえて一級塗装技能士の資格を持っているということは、塗装業において責任を持っているということと言えます。
■職業訓練指導員(塗装指導員)
一級塗装技能士よりもさらに上の資格が職業訓練指導員になります。都道府県知事認定のもので、一級塗装技能士合格した後、1年の実務経験を経て受験します。
職業訓練指導員の免許を持っている職人は、ほとんどが一級塗装技能士の資格を持っていると考えてよいでしょう。
職業訓練指導員の場合は、より責任感を持って業務にあたるという考えから取得する職人が多いです。一級塗装技能士の技術を持ち、さらに責任感も高いということですので、業者選びの大きな判断材料の一つと言えるのではないでしょうか。
■窯業サイディング塗替診断士
サイディングには塗装してはいけないものがあることをご存じですか?窯業サイディングとは、木質系成分とセメントを混合して製造されたサイディングボードで、アスベストが含有されていた外壁材料です。
この塗装には、実は塗料選びが困難な種類のものがあります。安全な塗装をするには、どのサイディングで現状はどのような状態か気を付けなければならないところがたくさんあります。状態により塗装仕様まで変わってきてしまいます。そのような外壁を見るために窯業サイディング塗替診断士が存在します。外壁診断のプロで、経験と知識も豊富です。
■雨漏り診断士
雨漏り診断士協会に加盟していて、雨漏りに関する豊富な知識と経験を積み重ねた者になります。雨漏りは建物の劣化を進行させる建物の大敵です。放置すると建物を腐らせ、耐久性が損なわれます。
カビも発生し、その環境で呼吸をしていると人の体内に菌が入り込みます。雨漏りが発生して、自分で手の届く範囲なら防水シートを張ったりと、あまり深刻に考えないかもしれませんが、雨漏りの原因はいくつかの要因が重なって起きていることも多いです。
雨漏りの箇所が特定できても、その原因を見極めることができないと結局は解決したことにはならないのです。原因を見極め、それに見合った修理が必要になります。雨漏り診断を誤ると、知らない間に建物の寿命を縮めてしまうことにも繋がるかもしれません。雨漏り診断士の判断が必要でしょう。