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シリコン塗料の特徴と代表的な商品

シリコン塗料は屋根・外壁塗装でよく使用されており、最もポピュラーな塗料ですが…

シリコン塗料は屋根・外壁塗装でよく使用されており、最もポピュラーな塗料ですが、特徴や注意点について知らない方も多いかと思います。自分の住宅に使用されている塗料を知って頂くために、このページではシリコン塗料の基礎知識や実際に使用されている塗料について紹介します。

私たちの生活は、住宅によって守られており、住宅の屋根材や外壁材を雨や紫外線から守っているのが、1ミリにも満たない薄い塗膜です。この塗膜には寿命(耐用年数)があり、新築時に使用されている塗料で5~10年、現在新しく開発されているフッ素樹脂塗料でも15年前後になります。

それに対し日本の住宅の平均寿命はおおよそ30年。塗膜が劣化すると、屋根材や外壁材などが直接雨や紫外線を受けてしまい、住宅自体の劣化や雨漏りの要因になってしまいます。そのため、住宅自体の劣化を少しでも遅くするために、新築で建ててから取り壊す間に2~3回の「塗り替え」が必要になります。

さらに、単に建物を保護するに留まらず、外壁や屋根はもとよりバルコニー廻りや玄関周りなどを好きな色でメイクアップすることもでき、住宅はもちろんご家族にとっても、きっと大きな付加価値を与えてくれることでしょう。

シリコン塗料はどんな塗料なのか?

シリコン塗料とは、ベースとなるアクリルに、シリコン樹脂を混ぜて作られた塗料で、正式名称はアクリルシリコンといいます。ベースはアクリルですが、アクリルシリコンなので耐久年数の低いアクリル塗料とは違います。

使用されているシリコン樹脂はケイ素(Si)を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物で、非常に安定した性質が特徴です。ただ注意しなければいけないのが、同じシリコン塗料でもシリコンの含有量で性能が変わる点です。

主な用途は戸建て住宅の塗り替え、塗料以外だとシーリング材、建設用保護材などで.す。コストパフォーマンス面で総合的に優れているため、日本の一戸建ての場合、大体7~8割はシリコン塗料を使って外壁塗装が行われています。

その他にも、医療用カテーテルのような特殊用途やシャンプーやファンデーションにもシリコン樹脂が使われています。

■シリコン塗料の種類

シリコン塗料を大きく分けると「水性と溶剤」「1液型と2液型」に分類できます。

水性と溶剤の違いは、塗料を希釈するときに使用する液体で、水で希釈するのが水性塗料、シンナーなどの溶剤で希釈するのが油性塗料(溶剤塗料)です。昔は溶剤の方が耐久性が良いと言われていましたが、ここ数年間で塗料も進化していき、水性シリコン塗料でも耐久性の高い塗料が発売されるようになりました。そのため、溶剤シリコン特有の匂いや環境問題などがない、水性シリコン塗料が多く使われるようになっています。

1液型と2液型の違いは、塗料のグレードです。1液型に比べ2液型は、コストが高くなりますが、その分塗料の性能が上がり、耐久性にも優れています。

■シリコン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?

戸建て300㎡以下の塗装では中塗り、上塗りの2回塗り仕上げで材料と施工費合わせて1,800円前後が一般的な単価設定になります。シリコン塗料下塗り材料は、素材に応じて単価が異なります。

シリコン塗料のオススメポイント

■耐汚染性に優れている

シリコン塗料は低電圧性で汚れが付きにくい性質があるので、雨や泥、ホコリや車の排気ガスなどの耐汚染性に優れています。また、塗膜が固く撥水性があるで、雨水や汚れを綺麗に弾く性質もあります。

油汚れを弾く性質により長期間綺麗な塗膜を保つ事ができるので、建物の美観性にこだわる方にとっては魅力的な塗料といえるでしょう。

■光沢保持に優れている

シリコン塗料は、艶がある仕上がりにすることで光沢保持率が高くなり、塗膜の光沢を長期間に渡って保つことができます。ウレタン塗料と同じ環境で実験した所、シリコン塗料の方は2割ほど光沢保持率が高いという結果が出ました。

※光沢保持率とは、雨、紫外線、熱などの塗膜の劣化要因に対して初期の光沢を100%とし、劣化後に何%の光沢を保持しているかの割合のことです

■コストパフォーマンスが良い

シリコン塗料は、価格と性能のバランスが丁度良いグレードです。外壁面積が約100㎡の家の場合、以前まで主流だったウレタン塗料は価格相場65万円~75万円で耐用年数5年~7年なのに対し、シリコン塗料は価格相場80万円~90万円で耐久年数8年~12年と、価格の割に耐久年数が長くコストパフォーマンスに優れています。

シリコン塗料のオススメできないポイント

■アクリル塗料やウレタン塗料と比較すると高価

費用をデメリットとして捉えるかはお客様の予算や希望期待耐久年数によって変わりますが、シリコン塗料はアクリル塗料やウレタン塗料と比較すると値段が高くなります。

その分耐久年数は長くなりますが、シリコン塗料の上位塗料で費用も数倍するフッ素塗料や無機塗料と比較すると、耐久年数が短いため、次の塗替え時期が早く訪れてしまいます。

■シリコン含有量が少ない塗料を使うと耐用年数が短くなる

いってしまえば、アクリルの中に1%でもシリコンを混ぜただけでもシリコン塗料として販売する事ができてしまいます。アクリルを外壁塗料として使うことも勿論ありますが、シリコンよりも2グレードもグレードの低い塗料なので、耐久年数も非常に短くなってしまいます。

つまり、シリコン塗料だと思って外壁塗装を施工してみた結果、その塗料のシリコンの含有量が少なかったために耐久性が低いシリコン塗装になってしまうという事態になりかねないのです。

ただし、シリコン含有率は、塗料やパンフレットには記載していないので、含有率が高いものを見分ける事はとても難しいです。これからシリコン塗料を使って外壁塗装を検討される際には、悪質な業者に注意し、シリコン含有量の少ない塗料を使用されないようにする必要があります。

大手のメーカーで販売されているシリコン塗料であれば、シリコンの含有量が著しく低いと言う事はあまりないのでオススメです。施工の始まる前にはきちんとメーカーの確認をして調べておきましょう。日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研など、メジャーな塗料メーカーであれば信頼できます。

※シリコン含有量が低いものでは20%以下、高いものでは45~65%程度のものもあります。

■他の塗料より塗膜が硬い為ヒビ割れしやすい

外壁に塗装した場合の話になりますが、シリコンは塗膜が硬く剥がれにくいというメリットがある一方、ウレタンなどの塗料に比べると弾性が低いというデメリットがあります。地震で外壁材がヒビ割れした場合にそれに追従できず、シリコンの塗膜も一緒に割れてしまうことが多いです。

モルタルやコンクリートの外壁の場合は、下塗りや上塗り材に弾力性のある「弾性塗料」を使用したり、2液型の塗料の場合は硬化剤を弾性硬化剤というタイプに変えてあげれば、その問題は解決できます。ただし、サイディングの外壁には膨れの原因になるので、弾性塗料は向きません。

どのような素材の外壁であっても、それぞれに合った塗料を把握しているリフォーム会社と相談し、お家に適した塗料を選びましょう。

弊社でシリコン塗料を選ばれるお客様の割合

弊社では、塗料グレード別の使用割合は、アクリル0%、ウレタン10%、シリコン20%、ラジカル制御40%、フッ素15%、光触媒0%、無機塗料15%となっています。

こんな方にオススメする塗料です

「高性能の塗料がいいけど、値段が高すぎる!でも、安すぎる塗料は不安…」という方にはシリコン塗料がオススメです。

シリコン塗料は、価格と耐久性が程よいバランスなので、コストパフォーマンスに優れています。アクリルやウレタン塗料などの値段が安い塗料は耐用年数が短く、塗り替える頻度が多くなるため、長期的に見るとかえって高くつく場合があります。

シリコン塗料であれば、値段も比較的お手ごろなうえに、耐用年数も無機塗料やフッ素塗料ほどではないにしても、8年~12年と長いため総合的にバランスの良い塗料と言えます。

オススメのシリコン塗料


アステックペイントジャパン:超低汚染リファイン1000Si-IR(水性2液型ラジカル)
超低汚染、高耐候性、遮熱・遮熱保持性の3つの性能が備わった塗料で、耐久性のほかに遮熱性も求める方にはオススメです。

一般的なシリコンと違い、超低汚染リファイン1000Si-IRは柔軟性があるので下地の動きに追従し、表面にひび割れが起こりにくいのも特徴です。

代表的なシリコン塗料

■日本ペイント

水性シリコンセラUV、パワーオーデフレッシュSi(2液型)、スーパーオーデフレッシュSi、DANエクセル水性シリコン上塗、オーデフレッシュSi100Ⅲ、ハナコレクション100水性

■SK化研

SKシリコンクリヤーW、SKセラミファイントップ、セラミガード、水性コンポシリコン、水性セラミシリコン、水性クリーンタイトSi、水性セラタイトSi、エスケープレミアムシリコン、水性弾性コンポシリコン、水性弾性セラミシリコン

■関西ペイント

アレスアクアシリコンACⅡ、アレスシルクウォール、カンペ1液Mシリコン、コスモマイルドシリコン(2液型)、セラMシリコンⅢ(2液型)、スーパーシリコンルーフペイント、屋根Mシリコン(2液型)

■菊水化学

ビュートップシリコン、水系ファインコートシリコン、キクスイスーパーシリコン、ファインコートSiⅡ

■日本特殊塗料

シルビアNADシリコン、シルビア1液スーパーシリコン、スーパーパラサーモシリコン、リリーフNADシリコン

■アステックペイント

シリコンフレックスⅡ、シリコンフレックスJY、超低汚染リファイン1000Si-IR、超低汚染リファイン500Si-IR、スーパーシャネツサーモSi、マックスシールド1500Si-JY

シリコン塗料に関するよくある質問

■シリコン塗料は、ひび割れしやすい塗膜だと聞いたのですが、本当でしょうか?

他の塗料に比べ、ひび割れが起きてしまいやすいという点は間違っていないです。塗布後は、それなりの柔らかさも加味している塗膜となりますが、経年とともに塗膜が固くなり10年ほどで追随性に劣ってしまい、ひび割れしやすくなってしまいます。

たた、誤解の無いように補足させていただきます。シリコンやフッ素でも同じことが言えますが、上塗りの弾性性能だけで大きなヒビ割れを防ぐ事は出来ないです。弾性性能のある上塗りだけでなく、下塗にも同じ性能のある下塗り材を塗ってあげるとひび割れが起きる確率を下げることができます。(サイディングの外壁には弾性塗料は使用できません)

カタログに記載されている「ヘアークラックに追従」ですとか、「柔軟性」、「可とう性」などの表現はほぼ目に見えるか見えないかの微細なクラックの事を示しています。ヒビ割れに対して長期的なメンテナンスを重視した塗り替えをお考えならば、塗膜の伸び率を気にする必要があります。

■シリコン塗料は、重ね塗りが不向きと聞いたのですが、本当でしょうか?

本当です。シリコン塗料は表面が固い塗膜であり、はっ水性が高く汚れを寄せ付けないメリットがあるため、塗り替えの際に密着性が悪くなってしまいます。その対応として、しっかりと適したシーラーやフィラーをきちんと塗布する事で、この問題は解決出来ます。シリコン塗料の上に塗料を塗布する場合は、信用できる業者に依頼するようにしましょう。

■低粘度のため扱いにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?

低粘度の塗料は顔料が沈殿しにくいため、取り扱い方には注意が必要です。頻繁に撹拌して使わないといけなく、手間がかかる塗料になります。また、付着性に劣りますので、DIYにはあまり向かない塗料です。

まとめ

シリコン塗料は、価格と機能のバランスが良く、住宅塗装で安定の人気を誇り、断熱性や光触媒のような特別な機能を求めない方には最も適した塗料です。

シリコンを含有し汚れにくさと性能を両立させ、超耐久も実現させているほか、カラーバリエーションも豊富にあり、シリコン塗料をベースとした様々な特殊塗料も数多く開発されています。

また、塗料を選ぶ際は水性や溶剤型、弾性型、シリコン含有量なども重要なポイントになります。せっかく優れた塗料でも、不向きな建物や下地に使用すると十分な効果を得られませんので、よく性能を理解して、施工業者と相談しながら建物や下地に適した種類を選んでください。

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